クロミッドの副作用!気になるけど怖いと感じるあなたへ

クロミッドの副作用

泣く女性

クロミッドは副作用が現れにくい薬と言われていますが、完全に副作用が無いわけではありません。副作用がまったくない方から強く現れてしまう方までさまざまで個人の体質によって副作用は異なります。
こちらのページではクロミッドの副作用について、よくある副作用から珍しい副作用まで紹介していきたいと思います。

よくある副作用

女性

まずはよくあるクロミッドの副作用ですが、以下のような症状になります。

  • 物がかすんで見える
  • 眠気、傾眠
  • イライラ感、だるい
  • 顔が赤くなる、ほてり
  • 尿が増える、頻尿
  • 下腹部の張り
  • 口が渇く
  • 頭痛

クロミッドの成分は卵巣に直接働きかけるわけではなく、服用後に腸から成分が吸収されて、その成分が血流に乗って脳を刺激することで、脳が卵胞の発育や排卵の手助けする「卵胞刺激ホルモン(FSH)」と「黄体形成ホルモン(LH)」の分泌を促すよう卵巣へと働きます。そのため、体がクロミッドに慣れるまでの間に頭痛やイライラなどの気分的に不快な症状を感じる場合があります。

クロミッドの副作用・眠気

ここで注意しておきたい点として、物がかすんで見えることと、眠気と傾眠です。
傾眠とは、眠りが浅くうとうとした状態で、声をかけられたりすると目を覚ますことが出来る状態のことです。物がかすんで見える、眠気、傾眠ですが、この副作用が現れる場合は、車の運転や機械をいじる作業、細かい作業、重大な決断をしなければならない事などは控えるようにしましょう。
眠気が強く出てしまって不便を感じる、不安がある場合は、念のため医師に相談してみてください。薬の量が多すぎる場合は減らしてもらったり、薬を変えるなどの対処を行える可能性があります。

クロミッドの副作用・頭痛

クロミッドを服用している際に気になる副作用の一つに頭痛があります。
頭痛は症状としてはよくある副作用なので特に心配することはありませんが、耐えられないほどの頭痛や尋常じゃないほどの痛みがある場合はクロミッドが体にあっていない可能性が考えられますので医師や薬剤師に連絡しましょう。
通常の頭痛レベルの痛み、頭痛が辛い場合は、クロミッドは頭痛薬や鎮痛剤との併用も問題ありませんので、無理せずに市販で販売されている鎮痛剤を服用すると良いでしょう。頭痛を起こしやすい方、心配な方は事前に医師に相談し、鎮痛薬や頭痛薬も一緒に処方してもらいましょう。

クロミッドの副作用でまれに起こる危険な症状

クロミッドを服用することで副作用が起こる場合、妊娠することが難しくなる症状もありますので服用後にもし以下のような症状が現れた場合は体調の変化を注意深く観察してください。

・吐き気、嘔吐、食欲不振
吐き気や嘔吐してしまう場合は、薬の量が多すぎる、薬の成分が合わない、もしくは卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の可能性が高くなります。吐き気が長時間治まらない、何度も吐いてしまう場合は無理や我慢はせずに薬剤師や医師に相談しましょう。病院によっては吐き気止めや胃薬を一緒に処方してもらうことも可能なので、吐き気に不安がある心配な方は事前に伝えて処方してもらうようにしましょう。

・尿が減る、乏尿
そして尿が減ってしまうのは一見問題なさそうですが、実はとっても危険なのです。 通常薬の成分は尿と一緒に体内から出て行くことによって、長時間体の中に残らないような仕組みですが、尿が減ってしまうと薬の成分が体内から出て行かないためずっと体の中に残ってしまい、重大な副作用を起こす危険があるのです。 そのため尿が減ったように感じる場合はまず水分をしっかりととることを意識して、それでも尿が出ない、少ない場合は医師に連絡をしましょう。

子宮頚管粘液(頚管粘液)が少なくなる

水

クロミッドを長期間服用していると起こる副作用の一つです。
頚管粘液とは膣と子宮口をつなぐ子宮頚管にある粘液のことで、通常は粘りがありますが、排卵日になるとさらさらになって精子を包み込んで保護しながら卵子のもとへと運んでくれます。精子と卵子の二つを結びつけるためにはとても必要な成分の一つになります。
頚管粘液は、体内に男性の性器の挿入をスムーズにしてくれる働きと、体内に侵入してきた精子の動きを助けて子宮に到達しやすくしてくれる働きがあります。子宮内は弱酸性で精子は弱アルカリ性、そして頚管粘液も弱アルカリ性なので、頚管粘液が多ければ沢山の精子を保護することができて、子宮内へと運ぶことが出来るのです。
なので頚管粘液が少なくなってしまうと精子を保護することが出来なくなってしまったり、妊娠が難しくなってしまいます。頚管粘液の量が心配、少なくなっているのか確認をしたいといった場合は詳しい検査が必要になります。

子宮頚管粘液を調べる

どのような方法で頚管粘液の量を調べることが出来るのでしょうか。主に2つの方法で子宮頚管粘液の検査を行うことが出来ます。
・子宮頚管粘液検査
・フーナー(ヒューナー)テスト
どちらも病院で検査を行う必要があり、個人で調べることは出来ません。検査を行ってみたい場合はかかりつけの病院やクリニックで検査が可能かどうかも含めて事前に相談を行ってみてください。

・子宮頚管粘液検査
排卵数日前に病院にて行います。針がついていない注射器で頚管粘液を採取して、量や透明度、粘度を調べるテストになります。この検査は頚管粘液のみを調べる検査になるので、その他の症状については別の検査を行う必要があります。

・フーナー(ヒューナー)テスト
フーナーテストとは、性交後の子宮頚管粘液の中にある精子の状態を見る検査です。精子の数や運動状態、頚管粘液の状態を調べることが可能です。検査は性交後の約12時間以内に行われ、性交から検査までの時間は短ければ短いほど良いとされています。

子宮内膜が薄くなる

子宮内膜は受精卵を受け止める重要な役割をするもので、子宮内膜の厚さは8mm、妊娠に適しているサイズは10mm前後と言われています。
しかしクロミッドを長期間服用していると、子宮内膜が薄くなってしまう副作用があるのです。子宮内膜が薄くなってしまうと、受精卵が着床できずに流れていってしまうことになり、せっかく受精できても妊娠できない、ということが起こってしまうのです。そのような現象が起きてしまうのはクロミッドの「抗エストロゲン作用」が関わっており、長期間の服用で子宮内膜が育ちにくくなってしまうことがあるのです。
普段の経血の量を目安に、クロミッド服用後に経血の量がいつもより減った場合は子宮内膜が薄くなった可能性がありますので、医師に経血量が減ったことを伝え、子宮内膜の厚さを測る検査を行いましょう。
一度薄くなってしまった子宮内膜はクロミッドの服用を止めることで時間はかかりますが、元の厚さに戻ります。また病院によってはエストロゲン製剤を使用して子宮内膜の補強を行ったり、その他の薬、治療法に変更します。自己判断だけで治療を中断しないようにしましょう。

卵胞が破裂しない

卵子が卵胞を破って外に排出されることを排卵と言い、通常は卵胞が20~24mmに達すると排卵を行います。
しかしクロミッドの作用で卵胞が24mm以上、時には30mmに達して大きくなりすぎてしまい、卵胞が破裂しないことで卵子が外に出られなくなって排卵が起こらない現象があります。
排卵が起こらないと受精することが出来ないので妊娠に繋がらなくなってしまいます。そのため、卵胞の成長を確認してから大きくなりすぎる前に、排卵促進剤を使用して排卵を行う治療などもあります。

多胎妊娠の可能性

双子

多胎妊娠とは双子や三つ子など、一度に複数の赤ちゃんを妊娠することの総称です。
クロミッドを服用していない場合の多胎妊娠率は1%程度ですが、クロミッドを服用している場合の多胎妊娠率は約5%と少し高くなります。同時に2人の命を授かることが出来ることはとても喜ばしいですが、やはり多胎妊娠の場合は母子とも危険性が伴いやすく、合併症などを引き起こす確立もあがります。

考えられるリスク
・貧血、妊娠高血圧症候群
・胎児発育不全、死産
・切迫早産

妊娠高血圧症候群とはいわゆる「妊娠中毒症」と呼ばれるもので、妊娠中に何らかの要因で高血圧になってしまい、高血圧とたんぱく尿が現れる現象です。もし診断されてしまった場合は医師の指示をしっかりと守って安静にし、重症化させないように心がけましょう。
また、多胎妊娠の場合、難産になる傾向が高いため、帝王切開になることが多くなります。
このように多胎妊娠はリスクが多いので、副作用の一つとなっています。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

腹痛

卵巣過剰刺激症候群とは、排卵誘発剤などで卵巣が過剰に刺激されたことで卵巣が腫れてしまったり、血液中の水分が外に漏れ出して腹水や胸水が溜まってしまうなどのさまざまな症状の総称で、軽症、中等症、重症の3段階に分かれています。
重症の卵巣過剰刺激症候群を発症すると同じ治療が2度と受けられない可能性が非常に高くなってしまいます。少しでも以下のような体調不良を感じる、現れた場合はすぐに医師に連絡しましょう。

 ・お腹が張る   ・腹痛、下腹部痛、腰痛
 ・急な体重の増加  ・呼吸困難、息苦しい
 ・尿が減る、乏尿  ・吐き気、嘔吐  ・下痢
 ・喉が渇く、立ちくらみ、汗が出なくなるなど熱中症のような症状


このOHSSですが、クロミッドを単体で使用している時の発生率はほぼ見られません。しかしクロミッドと一緒にFSH製剤(卵胞刺激ホルモン製剤)やhCG製剤(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン製剤)、hMG製剤等の排卵誘発剤を使用すると、OHSSが発生する確率が高くなりますので体調の変化には気をつけてください。主に以下のような症状が卵巣過剰刺激症候群といわれています。

・卵巣肥大
・腹水・胸水が溜まる
・血圧低下
・血栓症

まれに、急激な腹痛に襲われるといった症状が発生する場合があります。原因は卵巣が腹水によって圧迫されていたり、腹水によって卵巣がねじれてしまう現象が起きている可能性が考えられます。その場合は急性腹症となって手術を行うこともあります。


軽症:卵巣が6~8センチ程度に腫れて、腹水が溜まっている状態。卵巣が大きくなるにつれてお腹が張ってきたり、息苦しさを感じたりします。

中等症:卵巣が8~12センチ程に腫れます。腹水の量も増えるので、急激に体重が増加していたり、まれに胸水が溜まってしまい呼吸が苦しくなる事もあります。

重症:卵巣が12センチ以上に腫れ、腹水の量もさらに増えて、血液中の血中水分が減って血液濃度があがり、血栓症のリスクが高くなります。

クロミッドの副作用で太るって本当?

グラフ

クロミッドを服用すると太ってしまうと言われています。
しかし、クロミッド自体に太る作用はありません。

なぜクロミッドの服用で太ってしまうといわれているのか。
それは、ホルモンバランスが関係していると考えられています。クロミッドを服用して女性ホルモンの分泌が今までより増えることにより、胸元や腰周りなどに体脂肪がつきやすく女性らしい体つきになった可能性が考えられます。今まで分泌されてきたホルモンの量が少なかった方や、適正体重より痩せすぎていた場合は、ホルモンバランスが整うことによって女性らしい体つきになって見た目がふっくらした、もしくは適正体重に戻ったことにより、クロミッドを飲むと太ってしまうと感じるのかもしれません。
そのほかでは、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が原因で卵巣が腫れてしまってお腹がぽっこりと膨らんだり、腹水が溜まってしまい短期間で体重が増えてしまうといったこともまれに起こります。
食生活が変わっていないのに体重が増えてしまう以外の、吐き気や下腹部の張りなど他の副作用も同時に現れている場合は一度、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の検査を行ってみることをオススメします。

副作用が深刻な場合はすぐに医師に連絡を

相談

副作用は誰にでも現れる可能性があるものです。
しかし副作用が大きすぎてしまうと治療に専念することが出来なくなってしまったり、別の問題が発生してしまう場合もあって、前に進むことが困難になってしまいます。
そのため、少しでも気になる症状や副作用が出ているような場合は我慢せずに「いつごろ」から「どのような症状」が現れているのかを医師に伝え相談しましょう。

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